第1671号 おもてなしを知る「新人教育」 ~育てて、作って、おもてなし~
大学を卒業して、はじめて就職した会社で新人教育がありました。
3日間、ホテルで缶詰になり、挨拶の仕方からはじまりました。
軍隊みたいといえばそうですが、会社に戻り、
1週間もすれば“平穏”な日々へ。。。
(半年に1度体験し続けると変わってくるかもしれませんね)
さて、新入社員教育にはどこも悩ませています。
そこで、こんな教育も一ついかがでしょう。
いろいろなことが体験できます。
▼『おもてなしを知る「新人教育」』
わが社には、新入社員が行う恒例行事があります。
開催時期は、夏。先輩社員や上司を招待し、
手づくり料理をおもてなしします。
なぜ、夏なのか。
それは手料理の材料を自分たちで育てるから。
そう、4月に入社するとわが社では、
野菜を育てることになっています。
それも何でもいいのではなく、8月に収穫して、
料理の材料になる野菜。
そのため、入社と同時にまずどんな料理でおもてなしをするか
をチームで決めます。
料理が決まれば、育てる(植える)野菜を決めます。
もちろん、収穫時期も計算に入れて品種を考えます。
育てる野菜以外の食材は、1チーム1000円以内。
野菜を育てる場所は、屋上のプランター。
水遣りの当番も決めて、チームで育てていきます。
料理を決めてから野菜を育てるなんて誰も経験がないと思いますが、
なんだか、面白そうですね。
おもてなしのコンセプトから料理、食材選びと食材作り。
ちょっとしたプロジェクトですね。
育てる経験を通して、食の大切さもわかります。
おもてなしをして喜ばれたら、何物にも代えがたい経験になります。
天候不順でスケジュール通りに育たないこともあるでしょう。
しかし、それも貴重な経験です。対策を練るのはもっと勉強になります。
※企画上の「わが社」は架空の企業です。
***企画の一番搾り***
『教えるより学ぶ』