第3282号 【 まちの学習館 】受験が終わると行き場を失う参考書を活用。
「公立図書館で地域振興や街づくりを目的とした事業を行う自治体の数が、
少なくとも497に上ることが10日までに、日本図書館協会(日図協)が
実施した初の全国調査で明らかになった」(日経夕刊 2017.01.10)
農家との交流会や子育て中の女性の就業支援、
ビジネス相談など多彩な取り組みの実態もあるそうで、
ぜひ、根気よく市民のためにがんばってほしいと願いします。
さて、私も図書館を軸にこんなサービスを考えてみました。
子供達の学習機会を増やすアイデアです。
▼【 まちの学習館 】
受験が終わると途端に見たくもなくなる参考書や問題集。
この使用済みの参考書や問題集を地域の図書館が回収します。
商店街などの空き店舗を「学習館」として再利用して、
回収した参考書や問題集を「学習館」に配布し、
小中高生が自由に見れるようにします。
我が家の息子を含めて自宅では誘惑が多く、
勉強が進まない子でも図書館なら勉強ができます。
しかし、図書館の自習室はすぐに満席になり、
利用できないことも少なくありません。
そこで、参考書や問題集を備えつつ、長机などを置き、
勉強ができるスペースを設けることで
子供たちの学習機会を増やします。
「学習館」の利用には図書館で使っている会員証を必須にし、
利用マナーの向上につなげます。もし、注意してもマナーを守れない子は、
利用禁止にすることも必要です。
まちの点在する「学習館」の混雑状況は図書館で知ることができ、
図書館の自習室が満席なら「学習館」へ移動します。
むしろ図書館の自習室は勉強する学生以外の一般市民に開放し、
テスト勉強などの利用は「学習館」を勧めてはいかがでしょう。
「学習館」の管理者には高齢者を雇用します。
仕事は静かに勉強しているかどうか見ているだけですが、
働ける場があることはいいことです。
さまざまな理由で塾に行けなかったり、
参考書や問題集が買えない子もいます。
地域発展をはじめ日本の将来のためにも
学習機会を増やす「学習館」はいかがでしょう。
★アイデアコンセプト★『 まちぐるみ 』