第3079号 【 日常生活の「民泊活用」 】送り迎えが出来ない時に活用する方法も。
賛否両論がある「民泊」について、本日の日経(「春秋」2016.02.22)で、
こんな記事がありました。
「関西のある街で3年前に民泊を始めた女性がいる。周りには大きな病院が多い。
しかしホテルは少ない。「入院患者の家族に安く泊まれる場所を提供したくて」
と動機を語る。これまでに関東や北海道、さらには海外からの利用もあった。
親の介護で定期的に泊まる人がいた。母親の最期をみとるために滞在した人もいた。
親戚が事故で入院し生死の境をさまよう間、その家族を泊めた体験が原点だそうです。
今はネットで名医を探し、遠方でも診てもらうことも少なくありません。
私の知り合いはお子さんの治療のため、一時的に引越しまでしました。
そこで、こんな民泊の使い方で利用者を増やし、日常生活の「民泊活用」を促して、
市場を活性化させてはいかがでしょう。記事の最後に、
「カネもうけだけを応援し、民の助け合いを潰す『規制緩和』ではさびしい」
とありました。同感です。
▼【 日常生活の「民泊活用」 】
●病院の周辺に「民泊」を増やします。
方法は、
(1)空いている部屋を「民泊」で活用してもらう
(2)空き家を「民泊」できるようにする
(3)空き店舗を「民泊」に活用する
●こうして増やした「民泊」施設を以下のように使ってもらいます。
(1)記事にあったように、長期入院の付き添いの方が利用する
(2)高齢者の通院付き添いで、仕事などの都合で付き添えなくなった時、
前泊する。あるいは、後泊する。宿泊中と通院は介添えスタッフが
サポートします。
(3)診察までの長い待ち時間の間、休憩してもらう。
※(2)と(3)は主に地域の方が利用することを想定しています。
●(2)は患者さんと付き添いの方の身体的な負担(1日で診察と往復の移動)を
減らすために「民泊」を利用することもあると思います。
●(3)は、病気の時に待合室で待っているのは本当に辛いです。
また、病院の受付が開いた瞬間に診察券だけを出しに行くこともあり、
まだまだ待ち時間が長い病院が少なくありません。
●そのため、小さな車の中で待つより部屋で待てたら、
体が休めて嬉しい人も多いのではないでしょうか。
●利用方法を増やすことで「民泊」市場が活性化し、
サービス提供側も利用者側も増えたら地域の方も嬉しいと思います。
●治療はお金がかかります。
身体的、心理的にも負担が大きいです。
●患者さんだけでなく、付き添う方にとってもいろいろな選択肢があり、
臨機応変に利用できる環境が整うと、より住みやすい地域になると思います。
★アイデアコンセプト★『 「日常」の利用促進 』