第2074号 メンテナンス・レベルシート ~ 一体、どこまで修理すればいいの? ~
通勤で使っている愛車のスクーターのヘッドライドが切れました。
バイク初心者ですが、何とか電球を取り出し、ホームセンターで
同じ型番の電球を購入し、取り替えました。
愛車の四駆ワンボックスのタイヤが異常な減り方をしていました。
早速、点検に出すと、「タイヤの角度がずれていますね」と。
すぐに修正できたのでよかったですが、「長年乗るとずれるものですよ」と。
いやはや、素人にはどこまでメンテナンスに気をつけていいのか、
まったくわかりません。もし、車検さえ受けていれば車は大丈夫と
思っている人がいたら、ご注意。車検とメンテナンスは基本的に違いますから。
そこで、こんな購入の際にこんなリストがあると素人にはありがたい。
「大事に永く使う」人が増えていますので、メーカー企業はぜひ。
▼『メンテナンス・レベルシート』
●例えば自動車。自動車を購入の際、『メンテナンス・レベルシート』を
購入者に差し出します。
●ディーラー
「この『メンテナンス・レベルシート』に書かれている一覧が
通常メンテナンスが必要な箇所です」
●この『メンテナンス・レベルシート』には、各パーツごとに分けて、
メンテナンスをしなければいけない箇所が一覧で書かれています。
◎エンジン
【a】エンジンオイル
【a】
:
◎ブレーキ
:
◎トランスミッション
:
●各パーツごとのメンテナンス箇所には、【a】~【e】までの5段階表示で、
メンテナンスの頻度が表示おり、【a】が最もメンテナンス頻度が高い箇所です。
客「こんなにメンテナンスする箇所があるんですね…」
ディ「すべてをメンテナンスする必要はございませんが、【a】は年に3回、
【b】は年に1回はしていただくと、長く乗ることができます」
●1年間でメンテナンスを必要とする回数に応じて【a】~【e】で表現してあります。
●この『メンテナンス・レベルシート』が役に立つのは、故障した時。
車のオーナーが持ち込んだ修理工場のスタッフに、
「この『メンテナンス・レベルシート』で言うと、どこの部品が壊れたのですか?」
と聞くことができます。その際、「ここの部品ですね」と教えてくれます。
●そうすると、この部品が壊れたということは、
(もうそろそろ他の【c】もメンテナンスが必要かな…)
と素人でもわかるようになります。
修理した側もこういうシートがあると説明しやすいですね。
●また、車検の際も丁寧に見てくれるカーショップと、ただ通すだけの代行車検があります。
素人目には、車検を通せば車は大丈夫と思いがちですが、とんでもありません。
丁寧なカーショップは、
「当店は車検の際、【a】はもちろん、【b】と【c】までチェックをさせていただきます。
もし、異常が見つかればお客様とご相談の上、交換及び修理をさせていただきます」
と説明できます。
●私の経験談ですが、故障してディーラーに持ち込むと、ここも悪い、ここも交換が必要と
次々に追加され、時に10万円を越える時があります。専門家としては当然の忠告と
思いますが、素人目には正直、半信半疑。。。
●車に限らず、バイクや電化製品でも『メンテナンス・レベルシート』が欲しいですね。
機種により大きな違いがない製品なら、ショップ側が用意して、自店のメンテナンス技術の高さや
丁寧さをアピールするツールにしてもいいと思います。
●使う側は永く使いたいならもっと勉強する必要があると思いますが、
メーカーや修理する側もブラックボックス化せず、丁寧な説明と修理の見える化が
必要だと思います。
***企画の一番搾り***
『 脱ブラックボックス化 』